2012/08/05
ぶつけどころがない
暑い。
なにせ暑い。
汗だくの毎日ですが、みなさまお元気でしょうか。
焼け野原でやんす。
突然ですが、皆様好きな色ってありますか?
ついつい買ってしまう小物の色なんかは、たいがい同じだったりしませんか?
私は昔はいろんなカラーのものを持っていたのですが、気がついたら同じ色ばかり集めています。
身の回りが真っピンクに染まってきたのです。
恐ろしいまでのピンクピンクぴーんく!のガイキチ野郎になってしまいました。
危険が危ない。
ざっといま周りを見渡しても、化粧水を詰め替えてるボトルがピンク。
iPhoneに使ってるイヤホンがピンク。
髪を止めるコンコルドがピンク。
いま自分が着てる部屋着は上下がセットで買ったわけでもないのに、上も下もピンク。
スリッパもピンク。
ティッシュカバーもピンク。
ハンディーワイパー入れもピンク。
挙句の果てにいま着てる上下にスリッパ履いて台所に行けば、まな板もピンクです。
さすがに外出時に上下ピンクで出かけるほど林家ペーパープーではありませんが、家に帰ればやたらとピンクの小物が目立つのです。しかも、はっきりとした「ショッキングピンク」です。桃色なんて生易しいものでも、焼き鮭のように美味しそうでもないです。
何かを買おうと思ったときに、ついつい可愛いなと思うのがピンクかもしくは赤なのですが、ある日ふと自分の身の回りにピンクが溢れてきたのを感じた私は「ついに来るべき日が来たな」と覚悟を決めたのです。
昔、私が働いてた職場は女性ばかりの職場だったのですが、まだ私が若造だった頃に、年の離れた先輩がいましてね。
女性らしい性格の可愛らしい方だったのですが、少し不思議ちゃんといいますか・・・えーっと。お嬢様だったので浮世離れしてたんですね。
その困ったちゃんのお嬢様が三十路を越えてずんずん突き進んだあたりの年齢になった頃ですね。
普段はコンサバティブな服装の方だったのですが、小物や選ぶものがピンクばかりだなーと気がついたことがありまして、「ピンクお好きなんですか?」とお聞きしましたところ、「そうなのよ~~」と満面の笑みとともに返事が返ってきました。
「30歳前後から急に好きになってねー。身の回りがピンクばっかりになるのよ」
え?そういうものなんですか?
「そうそう。愛情の色だからねー。子供がいたりしたら愛情のぶつけどころがあるんだけど、30超えて結婚も出産もしてないと、やっぱりぶつけどころがなくなってくるからねー。行きどころがない母性が溜まってるんじゃないかしら?」
と、笑顔でおっしゃってましたが、これ冷静に考えたら自分にもついにきたがな!!!
上下ピンクでピンクのスリッパ履いてピンクのまな板で野菜切って、くずをピンクのゴミ箱に捨てて布巾をピンクのバケツで漂白するのとかそら正気の沙汰じゃないよな!
彼氏もおらず、ましてや結婚もせず、子供もいない生活にとくに不満を感じてなかったのですが、私の中のぶつけどころのない愛情は出口を求めて自分の体の中に濃縮4倍そうめんつゆのようにこゆーーーく溜まる一方だったのですね。
そのうち煮詰まってドロソースにまでなってしまったら、もう後戻りできない雰囲気がビンビンにしますね。
「最終的にはうすーーいピンクとか赤ちゃんぽい色が好きになるよ」って笑顔で言われたので、自分が赤ちゃん帰りする前に、ぶつけどころを見つけたいと思います。
おちまい。
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